このブログにおける『音楽性』とは?

スポンサーリンク

ちょっと長いので目次を作成しました。

本来の『音楽性』の意味と、私の感じる音楽性と

本来の意味での『音楽性』というものは、
先日こちらの記事でコメントを頂いたお二方の言う通り、
奏者の問題というのが正しいと思います。
つまり、『音楽性は演奏者に依る』というものです。

私は一流の奏者の音楽性の優劣についてあれこれ言えるほど
詳しくもなければ感性も鋭くないですし、
誰の音楽性が高いとか低いとかを論じるつもりは毛頭ありません。
『私はこの人の演奏が好き』というのは言いますけど。

ただ、『音楽性』って結局何を意味しているかを考えた場合、
『演奏を聞いて心に響く度合いが大きい』=『音楽性が高い』
という方程式が成立しているのは明白ではないでしょうか。

なので、私は『心に響く度合いが大きい録音』を、
『音楽性が高い』という言葉を使って表現していました。
そして、そういう『音楽性が高い』音源を再生した時に、
音楽性を減じないで再生できる機材も『音楽性が高い』と言っています。

本来の意味と少し?異なっているのは間違いないと思います。
誤用なのかどうかまでは怪しいですが。

それって結局どういうこと?

たとえば、五嶋みどりと庄司紗矢香のどちらが音楽性が高い?と
いう議論に、私は全く参加することができません。
私は一定以上の技量の演奏家に対して優劣をつけることができません。

私が分かるのは、

・生演奏の音楽性(心に響く度合い)を100とした時に、
 録音した音源の音楽性はどのくらいなんだろうか。

・音源に入っている音楽性を100とした時に、
 その音源を再生したシステムの音楽性はどのくらいなんだろうか。

この2つだけです。

考え方としては、音楽性がどのくらい高いかを判断しているというより、
音楽性をどの程度失っていないかを判断している、というのが正しいと思います。

ですので、超一流の演奏家の質の悪い録音より
素人の良録音の方がずっと心に響きます。
演奏技量が高い方が心に響くに決まっているだろうと言う方もいると思いますが、
身体がそういう風に反応しているので私にはどうしようもありません。

私の言いたいことはここから

ただ、オーディオをやっていて思うんですよ・・・。

本来の意味で「音楽性が高い」演奏家や楽団だから
CDを作ろうと考えて作成された音源なのに、
どうしてこうも何も伝わってこない音源が山ほどあるのかと。
どうしてそれが30年以上も続いているのかと。
どうして50年以上も前の蓄音機の音には簡単に心を動かされるのに、
最新のハイレゾ音源はこんなにも面白くないのかと。

このあたりは下にある先日紹介した五嶋みどりの演奏を聞いて頂ければ、
少しは分かって頂けるのではないかと思います。
今、音楽の再生において最も問題なのは録音(編集)にあると私は言いたい。

五嶋みどりのバッハ無伴奏パルティータ、CDと動画(TV番組)の比較
私が悩んでいるポイントを効果的に聞いて頂けそうな動画と 視聴サンプルを見つけたので紹介します。 私が聞きたいのは動画の方で、 CDの試...

私の使っている機材が悪いと思われる方も少なくないでしょう。
確かに私の機材は世間の評判からは大いにかけ離れているものばかりです。
でも、ハイエンドシステムじゃないと音楽性が分からない音源というのは、
やっぱり音源そのものに音楽性がないと考えるのが自然なのでは
ないかと私は考えています。

私の中の『再生した音楽を聞いて感動したランキング』の
TOP2まではテレビの音です。そのうちひとつはモノラルでした。
突出した音楽性を秘めた音源の再生に、
再生システムのクオリティの低さが問題になるとはとても思えません。

ある程度の再生クオリティがないと音源の内容を表現しきれない
というのも分かりますが、本当に音楽性の高い音源であれば
そんなに高い機材じゃなくても片鱗は分かるというのが
私の今までの経験から出した結論です。

世の中には、金額とオーディオ的性能は高いけど
心に響く音が出ないハイエンド機が一杯あります。
使いこなせてないだけという人も多いですが、
ハイエンド機を長く使う方はかなりの少数派です。

ハイエンド機は使いこなしが大変なんでしょう?
買い換えたら全部一からやり直しなんですよ?
それって単に満足していないだけではないのですか?
本当にいい機材というものは酷い音が出ている状態ですら
光るものがあるというのに、そういう話は聞いたこともありません。

私の感覚と他の方の感覚がこれだけ違うと、
もう何が正しいのかさっぱり分かりません。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
TrackBack URL :
スポンサーリンク

『このブログにおける『音楽性』とは?』へのコメント

  1. 名前:tomekichi 投稿日:2015/07/31(金) 15:14:40 ID:47a34560f 返信

    「TOP2まではテレビの音」
    御心境よく理解できます。
    手近に言えばライブ録音は音は兎も角ノリがよいですね。(奏者にもよりますが)
    昔、簡単な装置でレコードを聞いていた時はノリよく音楽を楽しめました。
    その後HiFi的にとあれやこれや装置を買い換えていく度に
    音楽自体が詰まらなくなっていくのでした。
    巷で評判の名機でも惚れ惚れする音楽性など持ち合わせていません。
    個人的に言えばその後其々の単品、部品など聞いて
    音楽を聞かせるモノしか導入しませんでした。(ブランドや性能、時代は無視)
    チューニングも何もしない方がよいのですがスポイルしないよう慎重に行います。
    音が立派でも聞かせるものが無いと数分でムカついてくる性分ゆえ苦労しました。

    経験上似たような感覚?で取り組みましたので失礼しました。

    • 名前:purepure 投稿日:2015/08/15(土) 21:11:53 ID:6674da47d

      tomekichiさん、コメント有難うございます。
      返信が遅くなりましてすみません。

      最近、私と同じような悩みに遭遇している方のコメントを
      頂くようになったので励みになります。

      私の場合は10年以上いいCDプレイヤーを探しても見つからず
      1980年代の製品まで遡ることでようやく音楽が聞けるプレイヤーを見つけたり、
      プリは現行の有名ブランドやガレージを含めて可能な限り聴き倒しても
      いい製品が見つからなくて、結局1980年代のフェーダーを使っています。

      音楽を楽しく聞けるかという点において今のオーディオは明らかに問題を
      抱えていますので、この感覚を理解してくれる方が増えてくれるといいなと思います。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

/////////////////////////////////// // ★Amazon用JavaScript /////////////////////////////////// ?>