世の中には「タイミング」というものが存在していて、
編集作業で音楽性が失われているという記事を連発した
このタイミングでこのニュースですよ。
これ、ハイレゾ作品全てでやってもらえないものでしょうか。
e-onkyo マスタリング前後の音をリリースする理由「Dear Love Songs / 榊原大」
オーディオマニアへの理解を示してくれる赤川新一さんが
この企画に関して一枚噛んでいるようですが、
今回はツッコミを入れたe-onkyoの担当さんぐっじょぶと言いたいです。
未マスタリングですが、FIXのような悲惨な音質ではありません。
ちゃんと聞ける音質になっています。
FIXは何であんなことになっているんだろう。
一度や二度じゃないですからね・・・。
音源購入のページに行くとマスタリングの有無が分かりにくくて、
聴き比べていた時に間違ったかなと思ったのですが、
結局、一度も間違えることはありませんでした。
この2つの音源の差は音質云々の差じゃないよ・・・。
音楽として成立しているものと、
音楽として成立していないものと。
もう、天と地ほどにも差があります。
神経を逆撫でるマスタリング版と身体に染み入る未マスタリング版。
この違いがどうしようもなく許せないと感じる人が増えてくれないかな。
注意:
この音源の編集が悪いのではなく、
編集された音源を私が聞くと大体はこんな印象になります。
だから世に出回る音源のほとんどが変に聞こえる訳で。
本当は記事を書いた次の日に買っていたのですが、
これをどう伝えたらいいものか考えていたら時間が経ってしまいました。
試聴音源を10回くらいリピートしても面白かったので
勢いで未マスタリング版の方を購入したのですが、
元の音源で聞いているとピアノが思ったよりよくなくて。
ピアノだけならちょっと前に紹介したFrederic Chopinの方がずっといいです。
レビューはもう少し聴き倒してから書きます。
これは面白いですね。
軽く試聴してみましたが、マスタリング版は音の圧、押出が強くなっている代わりに非常に平面的というか、未マスタリング版では立体的でふわりと広がっていた空間が押し潰され3Dから2Dになってしまったような印象。
コンプによって空間情報まで圧縮されてしまったのでしょうか?
細かい音がかき消される通勤中の電車内でイヤホンで聴くならマスタリング版の方が音が太くて向いていそうですが、普通に自宅のスピーカーで聴くなら未マスタリング版の方が圧倒的に良いように思えます。
私は音楽性というものは奏者の演奏の問題であって機材に依存するとは思っておりませんが、単純にHiFi的な視点で見てもこのマスタリングはむしろ劣化ではないかと感じました。