私がアクティブプリを導入できなかった理由をまとめてみた

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※以後、プリと書いたものはアクティブプリのことを指します。

1つの記事にまとめたことが無かったようなので
ちょっと書いてみたくなりました。
私はこれからもずっとパッシブで行くと思います。

無駄に長いので時間がある時にでもどうぞ。
今回の記事は4000字ほどあります。

10時間以上推敲しても終わらないので、
どこか変なところがあってもご容赦頂けると有難いです。

プリの導入は諦めました

今までに相当な数のプリを視聴させて頂きましたが、
私はもうプリの導入はしないと思います。
どう頑張っても私が必要だと思っているものを満たせなくて。

プリを導入して大音量時に音が安定するメリットが欲しいと
思っていた時期もありましたが、機微を失わないプリは稼働条件が
非常に厳しいこともあり、環境の悪い私のところでは使えなくて。

プリで私が感じる問題点

私がプリで感じる問題点に、基本性能の低下や違和感というものが
あるのですが、具体的にはSN比の悪化、音場の歪み(音場が綺麗な
球形にならない)、音の線が太くなるというものがあります。

それと、プリを使うと音が重く遅く太く鈍くなる傾向があって、
そのせいで音楽の表情、細かい機微、面白い部分が消えるのが辛くて。
そこに音に不自然な力みが加わったり、背景が黒で塗られたりしたら
面白い訳がなくて。

SN比の悪化

プリを入れてSNがよくなると思ったことは一度も無いかも・・・。
交流100vと電池との差があまりにも大きいので、
電源からノイズを拾ってしまっているのだと思います。

尤も、パッシブもプリほどじゃないですがSNが悪くなりますし、
アナログ回路って本当に難しいんだなと思います。

音場の歪み?

ワンポイント録音でしか分からないのですが書いておきます。

ワンポイント録音を空間表現のよいシステムで再生すると
部屋全体に音の繭みたいな空間が目一杯広がるのですが、
プリを導入するとその繭の形がところどころ歪になったり、
頭を動かした時に形が変わってしまうというものがあります。

相当シビアにセッティングを詰めないと出ない部分なのですが
気になりだすと音楽どころではなくなってしまうので困ってます。

音が重く遅く太く鈍くなる?

こう書いて音をイメージできる方が多いといいのですが。
もう、読んで字の如くです。
本当に、音が重く遅く太く鈍くなっています。

このタイプの音は、音楽の表情、細かい機微などの私が面白いと
思っている部分が根こそぎ消えてしまうのですが、
上流の変化に鈍感になるという主作用の他に
よく聞こえる音源が増えるという効果的な副作用がありまして、
この方向の音が絶対に間違っていると主張するのは難しいです。

一つ言えるのは、こういう機材を1つでも入れると
そこから迷走が始まるということでしょうか。
上流の変化に鈍感な機材を入れるとそこから何を入れても音質が
向上しなくなるように感じるため、機材をいくら変えても音質が
よくならないという泥沼に落ちる気がします。
一時期の私もそうでした。

なお、このタイプの音質については、ソニーのNW-ZX2の記事で
詳しく書いていますので、よろしければそちらをご覧下さい。

私はZX2を重く遅く太く鈍くした音と感じ、
ZX1の音が正しいと思っています。

ZX2とZX1の違いと開発者のコメント
http://purepure.wp.xdomain.jp/archives/3590

私のZX2のインプレ
http://purepure.wp.xdomain.jp/archives/3007

音に不自然な力みが加わる?

これは他に言っている方がいらっしゃらないので、
少し詳しく書いておきます。

プリを入れた時、出ている音がピアニシモくらい弱い時に
フォルテシモの音を出すかのような余計な力みが加わっているように
聞こえてしまうことを「不自然な力みが加わる」と表現しています。
この感覚を覆せたプリは只一つ、CLASSEのOMEGA Preだけでした。

以前の記事に少しこの内容について書いたものがあります。

今日のTADはそれほど悪くなかった(目的はFundamental LA10)
http://purepure.wp.xdomain.jp/archives/1064

引用します。

音場の描き方はどっちが正しいんだろう。
整然と奥行き方向に磁場があるかのように広がるLA10と、
雑然と漫然に広がるフェーダーと。

こういう、力が働いてはいけないところに力場を感じる音を
私は良しとしていないのですが、他の人はどうなんでしょう。

音は力を加えられて発生しますが、そこからは拡散して消えるだけです。
なのに、空間に広がる音に延々と力が加わっているように聞こえるのは
もう本当に勘弁してほしくて。

別にLA10だけがそういう音がするという訳ではなく、
LA10の能力が高いからそういう部分が気になったというのが正しいです。
他のプリでも同じ傾向がありますが、そんなところを気にする以前の
ところでダメだと判断していますし。

背景が黒になる場合、無になる場合

上で挙げたものの他に私がプリの違和感で気になるものとして、

「背景が無になるか黒になるか」

というものがありまして、私は無になるのが正しいと思っています。
黒とは、暗騒音すら見えなくなって、背景に何があるかわからないことを、
無とは、そこに空間があるように感じることを指しています。

黒になる時は大概SNを無理矢理上げようとする機材を使った場合に
見られる傾向があると感じます。SNを必要以上に上げようとする無理が、
黒という違和感として表現されているのかなと。

背景が黒になる最も分かりやすい例は、
一昔前のお話になりますがカセットのドルビーNRでしょうか。

最初はB,C,Sと使っていたのですが違和感が強くあって、
しばらくするとドルビーを使わないで録音するようになり、
最終的にはノイズに耐えきれなくなってDATを導入するに至りました。

あの時も友達はドルビーを使うと音が変になると言っていたことを考えると、
私の周りのオーディオをやっている人の感覚は常に正しいなと
思わずにはいられません。

本当にノイズ耐性が強い機材がいいんだろうか?

これもあちこちで書いていますが。

いろいろ視聴して個人的に思っていることとして、
大音量時の安定感や低ノイズを優先している機材は
音が力んだり微細な表現が消える傾向があるような気がしています。

一方、私は小音量時再生時に強い機材ばかりを好んで使っていますが、
そういう機材は不思議なほどノイズに弱い機材ばかりです。
ノイズを艶や音楽性として認識することがあるという考え方もありますし、
実際、私がノイズを音楽成分として聴いている可能性も高いでしょう。

しかし、私のシステムのようにインシュレーター1つ、ケーブル1本で
音楽が聞けなくなるレベルの変化が出る方はどのくらいいらっしゃいますか?
これだけの変化が出るシステムをノイズに弱いから間違っていると
考えるのは、ちょっと違うのではないかと思っているんですよ。

大音量に強ければノイズ耐性は上がるが鈍重になり、
小音量に強ければ敏感にはなるが脆弱にもなる。
出力で言えば1000倍以上も違うのですから、
この2つが両立しないのは当たり前だと思うんですよね。

だからこそ、全てを満たす機材は存在しないということと、
何かを犠牲にしているという視点が常に重要なのかなと思います。

パッシブも問題点は多いですよ?

パッシブの問題点。

・大音量時に音がまとまらない
・パワーアンプとのインピーダンスマッチングが厳しくなって
 ノイズが乗りやすくなる
・プレーヤーの出力に負担をかける
・SN比が少し悪化する

パッシブプリも問題点は少なくないというかむしろ多いので、
どちらの音が欲しいかで考えるのが大事なのかなと思います。
音楽を聴く音量で使い分けるしかないのかもしれません。

音量を絞るだけならデジタルボリュームが至高です

音量を絞る目的だけ考えるのであれば、私にとって
デジタルボリューム+24bitDACは至高の逸品なのですが
なかなか分かってもらえません。

デジタルボリュームvsアナログボリュームの戦いには興味ありませんが、
オーディオ界のデジタルボリュームを使うと音質が劣化するという
固定観念を覆せた人がどれだけいるのか、私はそちらの方に興味があります。

デジタルボリュームで音が全く劣化しないと言っているのではなく、
デジタルボリュームの劣化を気にするレベルで耳の感度が高いなら
アナログでの劣化は受け入れがたいレベルで苦痛のはずで、
さらにそういう劣化が少ないボリュームも如実に分かるはずなんですよ。

でも、それを誰も言ってないのが不思議で仕方なくて。
という事は、目先の理屈からの先入観でデジタルが悪いと
言っているだけなのかなと思っていまして。

そんなところを気にするなら、個人的にデジタルで一番弊害が
大きく出ていると感じている編集作業の部分に目を向けてほしいです。

パッシブの音痩せは私には分からない

余裕で分かるだろと思われる方が多数派なのかもしれませんが、
アクティブプリはどれもこれも低音マシマシに調整しているようにしか
聞こえない私には、痩せという概念をパッシブに当てはめられません。

パッシブで痩せていないように聞こえるものもいくつかありましたが、
それらの機材は私の感覚ではむしろ低音をブーストさせているように
聞こえるくらいでした。

ブーストと言っても静特性で差はないのでしょうが、
それでも確実に違いは存在します。
機械と人間の感覚を一緒にするのはよくないです。

結局、どちらを選べばいいの?

アクティブプリ

・大音量で鳴らしたい
・プリの音を纏める力を使いたい
・聴ける音源の数を増やしたい

パッシブプリ

・小音量で鳴らしたい
・細かい音の機微を重視したい
・音源の素質をそのまま出したい

結局、こんな感じになると思うので、
好みで決めるしかないと思います。

この違いを優劣と捉えるのは視野を狭めるだけなので
私はお薦めしません。

欠点の無い機材は存在しない

どの方向に進むかを決める時に大事なのはここなのかなと思います。
デメリットをどこまで許容できるかという視点無くして
自分に合う機材を選ぶことは出来ないんじゃないかと。

機材が完全無欠に見える場合は自分の感覚が機材に追いついて
いないということだと思いますので、表現の幅が広い機材を
導入して感覚を磨くことをお薦めします。

いい機材を使わないと感覚は絶対に磨けません。
それだけは断言しておきます。

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