音質の良さを定量化できると思うと、選択を誤ります

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おそらくこちらのツイートのような考えの方が多い気がしたので、
今回の記事を書いてみることにしました。

総合点で判断しようとすると失敗します

あちこちの記事で書いていますが、私の場合、オーディオ的指標で
積み上げた点数の合計値でいい悪いを判断しようとはしていません。
これをやると、いい製品には当たらなくなってしまいます。

私がいいと思った機材で総合点が高い製品は極わずかですが、
総合点は高いけど酷い製品というのは掃いて捨てるほどあります。
指標で見ると欠点はいろいろあるけれど自分はこの音が好き、
という製品の方が結局使っていて楽しいし、外れないですよ。

オーディオ的指標自体が、聞いた音から切り出したデジタルデータで、
しかもデータの大半が抜け落ちた数bit程度の情報にしか過ぎません。
そんなもので定量化するのは無理ということでしょう。

コスパがいいとか、一番性能がいいブランドはどこ?と聞くのも同じ

なので、オーディオという趣味は基本的に面倒くさいです。

結局、メディア媒体の広告主=製造メーカーなので、
提灯記事しか書くことができないんですよね。
音の悪い製品を駆逐する手段がないため、
買い手が頑張って探すしかありません。

音がある程度分かっている人に聞くと早いのですが、
初心者の方が目を丸くするくらいの金額は必要になります。
新品の市販品、トータル30万でいい音を出せていたら
誰もこんなに苦労してませんってば。

じゃあ、私はどうやって判断しているの?

私は音を聞いた時の心の振れ幅で判断しています。

だから、いい音や演奏を聞こう、耳を大切にしよう、
感覚を磨こう、自分の感覚を信用しようって言っている訳で。

もしかして、私の音の評価の考え方について書いていなかったような
評価項目については固定ページに載せてありますが、 一番大事なことを伝えるのを忘れていたような気がして。 「私が感動すれば何でもOK」...

理屈や先入観に支配されている人があまりに多いです。
理屈好きなのは構わないのですが、音を聞いて、
「あ、うん、ごめん自分が間違ってた」と
言えるくらいの感覚は養いましょう。

私がいつもそれで間違ってばかりだったので、
理屈とか、もう本当にどうでもよくなっています。

「御託はいいから音を聞かせろ」

それで全部事足ります。

提灯記事から音を想像する妄想オーディオはもう止めにしましょう。
それが正解だったことが一体何回ありましたか?
私は結局、一度も正解することはありませんでした。

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『音質の良さを定量化できると思うと、選択を誤ります』へのコメント

  1. 名前:小平忠利 投稿日:2016/07/20(水) 11:39:14 ID:88d46fe0d 返信

    「オーディオという趣味は基本的に面倒くさい」

    私の結論もそうなんです。
    既製品を使うのを止めたのも選ぶのが面倒だから
    ただひたすら自分を騙さない心が躍る音を求めて
    諸特性(SN、レンジ、ひずみ等)はあまり考えません
    ですが良い部材を探すのは機器を探す以上に難関です。

    purepureさんのプログは他の方とちがいますね。

    • 名前:purepure 投稿日:2016/07/21(木) 02:52:48 ID:33f0dd399

      小平さん、コメント有難うございます。

      他の方も失敗はいろいろされていると思うのですが、
      そこら辺も含めて包み隠さず出していけば、
      失敗する方が減るんじゃないかと思っていろいろ書いています。

      いいと思うものがあまり変わらないのが私の特徴なので、
      少し違う視点が見たいという時に参考にして頂ければと思います。
      業界ではタブー視される別メーカー間の音質比較もよくやっています。

      私の場合はパーツの入れ替え程度では既成品に太刀打ち出来ず、
      単なるアッテネーターですら音質的に格下のものしかできず、
      自作で自分が満足できるものは作れないと諦めた過去があります。

      いい部品だけではいい音は出せないかもしれないという視点も、
      もしかしたら必要かもしれません。

      既成品で心に響く製品を探すのは仰る通り非常に大変ですが、
      15年ほど前と違って今はそこそこ見つかっていますので、
      頑張って出歩いて探しています。

      いろいろ出歩いていて思うのは、
      日本には感性を育てる環境(文化)が無いなということでしょうか。
      これをセンスで片付けてはいけないような気がしています。

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