コメントが長文になってしまうのはちょっと悲しいので、
切り出して記事に仕上げることにしました。
過大広告はオーディオに限らず他の分野でも同じですよね。
元の内容はこちらになります。
記事の目次
今回の内容に連動する記事がいくつかあるのですが
ちょっと時間がないのでそちらは時間ができたら更新するかも。
ここから返信の内容を
「xxxなら良い」という謳い文句について
>何かハイレゾなら何でも音が良いと言うフレーズと同じで、レコードで再生すれば全て音が良いと思わせる様な言い回しが目に付きますが気のせいでしょうか、どう思われます。
「xxxなら良い」というのは、自分の感覚に自信がない方が縋る謳い文句で、
そういう商品がいいのも悪いのも分からないため過大広告にもならず、
そう書かれてあれば実際によく聞こえるのも事実ですし、
残念ながら必要なのだと思います。
一方、その謳い文句に偽りがあると分かってしまう方は、
私も少し前に書きましたけど「千に一人、万に一人」のレベルです。
実際はもっともっと少ないでしょう。
ということは、残念ながらそういう方達の為に作る製品というのは、
富裕層に向けて作る製品に比べても遥かに大変だということになります。
ですから、高額になるか自分で作る以外に方法が無いのでしょう。
お金の動く量が大きければ何もしなくてもクオリティが上がって
いく流れに乗りますが、今はそういう時代ではありません。
今はもう文化を育てる余力が無いほど厳しい時代になっています。
差の分かる方が情報を提供し、
その意義が分かる方がさらに超えるものを提供していく、
この好循環をひたすら繰り返していくしかないのだと思います。
感覚を育てるには時間と質の高い製品が必要
小さな差が分かるレベルに私が到達するのにオーディオを始めてから
軽く15年10年ほどかかりましたが、いい製品に出会えていなければ
今でも分からなかっただろうと、そういう確信があります。
Dynaudioのスピーカーにはどれだけ感謝してもしきれません。
(修正)
15年ではなく10年でした。
もっと言うならば、Dynaudioのスピーカーで僅か1年です。
それまでの9年間で経験値を積めていたかどうかは正直分かりません。
感覚を育てるには僅かな差を表現できる機材が絶対に必要だと、
私はそう断言したいです。
なお、今のDynaudioにそこまでの力があるかは分かりません。
よさの片鱗すら感じない原因が何処にあるのか、
それを調べないと私の方からお薦めすることはできません。
分かる人が異端、それでいい
なお、この理屈を普通の人に押し付けるのは無茶です。
分からないなら努力しろと言われても、
そこまで何かに対して思い入れのある人は極わずかです。
であれば、どんな分野であれ上位の方は例外なく凄いと言えますし、
そういう人達の感覚を普通の人に押し付けるのは無謀以外の何物でもなくて、
相手が壊れるか自分が下剋上されるだけだと思います。
ですから、そういうものが分かってしまう人は、
できる人とできない人がいるのは当然で、
それは単に向き不向きの問題で、
人の能力や努力とは全く関係ないものだと、
それを肝に銘じる必要があると思います。
差の分かる人は、
自分が異端だと思うくらいでちょうどいいのだと思います。
purepureさん、Fujiです。
>そういう方達の為に作る製品というのは富裕層に向けて作る製品に比べても遥かに大変だということになります。
そうでしょうね、富裕層相手に製品を作るメーカーは金に糸目を付けずに開発製造が出来ますから、開発製造技術、それに携わる方々の音楽やオーディオに対する感性次第で良い製品が出来る可能性が増える事は確かだと思います。又、経営手法としても潤沢な資金さえあれば頭を使う必要がありませんから楽だと思いますし、富裕層の方々はこれらの製品がどんなに高価であっても簡単に購入出来ますから、売れれば経営者としてこんな楽な商売は無いと思います。ただこの様な経営がいつまで続けられるか甚だ疑問です。私の思いは単純にオーデォと言う趣味が広く万人に受け入れられる事を願っているだけです。このままではオーデォと言う趣味が消えて無くなるのではと思っています。
>感覚を育てるには僅かな差を表現できる機材が絶対に必要だと、私はそう断言したいです。
音楽以外の美術品や骨董品などはよく、見る目を養うと言う言葉が出て来ますが、この究極の意味は、出来る限り多くの本物の美術品や骨董品を自分の手元に置き、日々それらに接しながら見る目を養って行く事が必要だと言う事の様です。ですから、普通の人間には不可能でそれこそ財閥の大金持ちで美術館を自前で建ててしまう位の人間でなければ不可能です。その点幸いにも音楽は金持ちも貧乏人も実際に演奏している場所に行かなければ生の音楽その物を聴く事が出来ませんし、生の音を聴くにはそれ以外の選択肢は有りません。私の場合は、高価な機材を購入しする財力は全く有りませんから、時間の許す限り演奏会に出かけその音を基準にシステムを構築しているつもりでいます。勿論予算の許す範囲での話であり、絶対に生の音とイコールにはなりませんが、一歩一歩生の音に近付けて行く作業は(近付く事すら永遠に出来無いと思いますが)夢が有って実に楽しい趣味だと思っています。