他の米アレルギーの方にも色々参考になると思うので纏めておきます。
ただ、私のアレルギーは本当の意味での米アレルギーとは違うようです。
綺麗な水で育てたお米であれば大丈夫でした。
私の場合は化学物質に過度に反応しているようです。
記事の目次
色々わかったけど代償も大きかった
ネオニコチノイド系の農薬に反応するようになって国産農産物が
ほとんど食べられなくなった時でもお米は食べられたのですが、
このまま市販の普通のお米を食べていたらいずれアレルギーを起こして
食べられなくなると思って、いろいろ探して試していました。
その余波でハズレのお米を食べてしまい、
本当にアレルギー反応を起こすようになってしまって。
米菓用のうるち米はもう一切食べることができなくなりました。
私の場合は無農薬で栽培されていても水が悪いとダメでした。
米アレルギーで無農薬米を探す方は多いと思うのですが、
生産地の水についても調べた方がいいと思います。
JAはそこまで細かく分けていませんから、
農家と個別に交渉していくのが確実かなと思います。
(実際にやりましたよ・・・)
米の銘柄について
生産量はコシヒカリが断然に多いので相当なコシヒカリを
試しましたが、もう生産者による味の差がとんでもなく大きくて。
銘柄特有の質や味というのはありますが、
それが身体に合うなら、それ以上拘る必要は無いと思います。
ただ、新しい銘柄は注意した方がいいかなと思います。
とある銘柄は甘味の質が人工的すぎて食べられませんでした。
プラスチックに甘みをつけたような味といいますか。
ですので、米アレルギーで困っている方は
そこそこ古い銘柄を中心に探していくのがいいと思います。
うるち米100%の遺伝子を持つササニシキが優位なのは
理論的に考えても明白なのですが、作付面積が少ないが故に
質のいいお米の選別が難しいという問題があって難しいです。
食味検査はあまり信用しないほうがいいと思います。
検査の評価項目が味に直結していないのでほとんど意味がありません。
食味検査の評価項目
「外観 香り 味 粘り 硬さ 総合評価」
銘柄はやはりササニシキがいいようです
私の場合、銘柄によるアレルギー反応の差は殆どありませんでしたが
白米で食べた時に身体の負担が少なかったのはササニシキでした。
銘柄の差は甘味の質と身体への負担の度合いに差が出るようです。
分搗き米でも同じでした。コシヒカリはどうしてももたれます。
やはり日本人の身体に合うお米は、
うるち米100%の遺伝子を持つお米ということなのでしょう。
ということはササニシキの玄米を手に入れられればベストなのですが、
今は作付面積にして1%を切るシェアしかないため高価です。
そこから水質のいいところで栽培したもので無農薬のものを
選別するとなると、一体どのくらいの金額になるのやらと。
そこまで質のいいものはちょっと庶民には手が出そうにありません。
綺麗な水ってどういうこと?
棚田や山間部の水田など、前々から味に定評のある地域のお米は
総じて味もいいしアレルギー反応もあまり出ないということがわかりました。
ただ、そういうお米は美味しいことが経験的に分かっていますので高価です。
そのため高いお米はアレルギー反応を起こしにくいという方程式が成立します。
水が綺麗だから化学物質が少ない、そういう環境で育っているから
アレルギー反応を誘発する物質ができにくいのだと思います。
お米の味を決める要素
私が今回取り寄せたもので一番美味しかったお米は、
無農薬、有機肥料、天日干しのコシヒカリでした。
粒は小さかったのですが、非常に密度が高くて実がしまっており、
香りと甘味の質が素晴らしかったです。
食べた後2時間くらいお米の香りが残るとか前代未聞でした。
それでいて市販のお米のようにくどい後味が一切残りません。
味については素晴らしい品質でしたが、まさかこのお米が
私の米アレルギーを発症させることになるとは誰が予想できたでしょうか。
影響の大きいもの
一応上のほうが影響が大きいものにしていますが、
そこまで大差がある訳ではありません。
- 与える肥料が少ないと美味しくなる
- 炊き方がいいと美味しくなる
- 水がいいと美味しくなる
- 天日干しだと香りが際立つようです
肥料を使わないと味はよくなります
肥料に気をつけるのがいいと思います。
これは相当違います。
化学肥料より有機肥料、有機肥料より無肥料です。
肥料を使うと実が緩んで甘みがくどくなるようです。
農薬の使用量と味の相関は私の調べた範囲では分かりませんでした。
特別栽培米(肥料と農薬の使用量を50%以下に抑えたもの)は、
普通のお米と並べてもほとんど違いが分かりませんでした。
ですので、狙うなら無肥料に拘りましょう。
無肥料栽培であれば、ほとんどが無農薬か除草剤を
一回だけ使ったお米ばかりになると思います。
水はRO水を使いましょう(10/20追加)
湧き水が近くにあるならそれがベストだと思いますが、
普通の家だとスーパーで汲めるRO水が手軽でいいと思います。
RO水の宣伝で言われている料理が美味しくなるというのは、
本当にただの宣伝だと私は思ってたんですけどね。
驚くほどの差が出ますので、試してみてください。
意外と影響の少ないもの
- 銘柄はそれほど重要ではないようです
甘みの質は銘柄で変わりますが、絶対値は他の要素が重要です。
美味しいお米を探している方は地域か生産者を特定して買うべきでしょう。
質のいい農産物を探し出して問屋業でも始めたいところです。
アレルギー反応を小さくするお米の炊き方
ポイントは2つあります。
- たくさん削る
- 水分を含ませるために使った水は捨て、新しい水を入れてから炊く
たくさん削る戦法は日本酒に使うお米くらい削って意味が出てくるので、
そこまでしないと食べられなくて困っている方は試してみましょう。
水を一度捨てる戦法は私にも有効でしたので、
化学物質に弱い方はこちらをやってみるといいと思います。
化学物質の摂取量が減るだけで身体の負担が減りますので、
アレルギーに困っていない方もやってみるといいことがあるかも。