R-2Rラダー型DACで使われる抵抗の数を間違っていました。少し前の記事で24本と書いたのですが、R-2Rラダー式はnビットを表すのに2n本の抵抗を使うので、24bit->48本、これが左右に必要なので96本でした。尚、バランス出力にすると192本とおかしなことになります。
その時の記事はこちら
ロマンの追求もここまで来ると笑うしか
コストは96*1000=96,000円也。
世界最高峰の精度を持つES9018の20倍のコストです。
そりゃ、金属箔抵抗でDACを作ろうなどと思う猛者が
今まで登場しなかった訳だと納得しました。
この写真ですと、基板の下に金属箔抵抗が
付いているのが分からなかったんですよ。
どうにも計算が合わなくて、実際にいくつ使っているか
DACの空気孔から思わず確認してしまいました。
私のDACは材料費の7割弱を金属箔抵抗の費用に
使っているような気がします。
金属箔抵抗はエージングに3年かけましょう
TA2020に使った時は本領を発揮するのに運用期間で3年、
実時間で6年ほど掛かったのですが、新DACはもうこれで
いいんじゃないかとこの前記事にしたタイミングで
3年半くらいの期間が掛かっています。
エージングでは色の表現と音楽性の向上が主です。
金属箔抵抗の特性である高いSN比や雑味のなさなどは
最初から感じられるのですが、音楽が面白くなってくる
までには少し時間が掛かるという印象です。
当初は大失敗したと思いましたよ、ほんと。