周りの人を見て、どうしてそうやって平気で自分の感情を殺せるのかと
悔しく思う、そんな団塊Jr付近の年齢で必死で頑張っている人たちに
めちゃくちゃ刺さる訳のわからない作品。
この作品ではカテゴリーエラーという言葉が何度か出てくるのですが、
この作品そのものが二律背反とかカテゴリーエラーとか、
そのあたりを体感させる内容に仕上がっているというか。
1巻はどう読んだって中高生に向けて書いた作品じゃないですもの。
個人的には、冴えカノやりゅうおうのおしごと!に似た系列の作品なのかなと思います。
教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 1時間目 (MF文庫J)
発売日:2018/03/24
価格:¥626
記事の目次
きっかけはMF文庫J『夏の学園祭2018』のミニPV
ヒロインは日高里菜で、なるほど、りゅうおうのおしごと!と
同じ方向でいくのですね、この芝居なら見たいなーと思っていたのですが、
主人公が塾講師というところでちょっと気になりまして。
それと、ラノベが売れないこのご時世にPVだけでも先に作るほど推しているのには
なにか理由があるのかなと思ったのがこの作品について調べようと思ったきっかけ。
このPVの内容で松岡くんを使う理由もよく分からなかったのですが、
1巻を読んだ後なら、なるほどと思うのではないかと思います。
この作品と似た動きをした作品にガーリッシュナンバーがありますが、
あちらのようにはなってほしくないです。
1巻の時点では大丈夫そうだとは思うのですが、2巻目が気になります。
ちなみにコミカライズも2話まで展開されています。
刺さるところが多かったなー
1巻を買ってみて、まさか朝の4時過ぎまでかけて
一気に読むことになるとは思っていませんでした。
なんだろうこの妙なカタルシス。
ラノベの作家さんで特に文才があるんだろうなと個人的に思っている
作家さんの一人に鴨志田一先生がいらっしゃるのですが、
「さくら荘のペットな彼女」に登場するヒロイン、椎名ましろの絵の
素晴らしさというものが、私には残念ながら伝わらなくて。
(書かれていた記憶そのものがなかったような気もしていますが)
で、この作品はヒロインがラノベ?小説?を書くのですが、
このヒロインの小説の凄さが私に伝わってしまったんですよね。
それでナンダコレってなりました。
主人公は古き良きギャルゲを知ってる人ならお馴染みのダウナー系やれやれタイプ。
そこに、でも過去は・・・という設定を入れてくるのは、
みなさんリアルで同じ遍歴を辿っているのですかと思うくらいそっくりで。
まだ紹介できていないのですが、
某Fさんの動画のA先輩と印象がダブります。
ゆっくり霊夢はFランク大学の就職課に就職したようです【第1話】
・・・。
やっぱり皆さんリアルで同じ経験してるでしょ。
クリエイターになるくらい鋭い感覚をお持ちの方々が、
このやるせなさを知らないはずがないですし。
この作品を面白くないと思った中高生の方々には、実社会に出て現実の
非情さに触れた時にこの作品をもう一度読んでほしいなと思います。
その時、私がカタルシスと言っているものが理解できると思いますので。
Amazonレビューがなかなか
評価が二極化していて、見ていて楽しいです。
さがら先生疲れちゃったのかなとか、主人公に魅力がないとか書かれている
レビューもありますが、そういう書き込みがあるのも尤もだと思います。
この作品のよさは主人公の上司にも救いがあること
主人公はヒロインの小説を読んで救いを感じることになるのですが、
物語の序盤からロクでもない輩として表現されている主人公の上司に対しても
救いがあるというのがこの作品のいいところ。
ちなみに、リアルでこのような上司に対して情けをかけるのは絶対に止めましょう。
情けをかけても同じことを延々と繰り返します。(経験談)
考え方が変わる、なんてことは絶対にありません。
そういえば、ジコケンTVでも同じシチュがあったな・・・
ジコケンTVとは、番組タイトル「自己顕示欲TV」の略。
格ゲー界のカリスマである梅原大吾氏のTwitchチャンネルで
プロゲーマーふ~ど氏が初心者~中級者に格ゲーを教える番組です。
ちょっと前に初心者の鈴木さんが番組から卒業されたのを思い出しました。
daigothebeastvのBeasTV – 2018/7/12 – 自己顕示欲TV! Jikoken TV!をwww.twitch.tvから視聴する
こちらのリンクは卒業(辞める)理由を話すところから見れます。
https://www.twitch.tv/videos/283699679?t=00h03m47s
その卒業理由ですが、格ゲー初心者の自分がプロゲーマーの方の指導を受けたり
プロゲーマーの周りにいる方々の熱気を受けたことで、自分の夢だった漫画家と
いう目標に対してもう一度頑張ってみようかと思ったためということだった
のですが、この作品って鈴木さんと同じこと言ってませんかと思う訳ですよ。
この展開は創作物ではよく見かけられるのですがリアルではなかなか見られません。
それだけみんな燻っているものが多いということなのですが、生活がありますから
なかなか実行動に起こせるものではないんですよね。
只の人をもう一度夢へ歩いてみようと思わせる、それだけの気持ちにさせる
プロゲーマーの方々の輝きと同じものをこの作品に感じたので、
このままいい作品になって完結してほしいなと思うばかりです。
2巻の試し読みの部分だけ見ると不安が
この作品には結構期待しているので記事を書いたのですが、
2巻の試し読み部分を読んでいるといささか不安になりました。
りゅうおうのおしごと!は後の展開が分かっていたので
スルーしましたけど、個人的にこの展開は辛いところです。
PVはこちら
りゅうおうのおしごと!と言い、最近こういうの流行ってるのかな?
流行ってますよねえ・・・。
表のガワで釣って中身で勝負してくる作品。
いいぞもっとやれって思います。
表のガワはもっと節度を持った方がいいような気もしますが、
まあ、こうしないと売れないんでしょう。