どの盤の録音がいいのかなんて分からなかったので、
CDでリマスタ品が大量に出ているピノックとリヒターを買ってみました。
CDではどうしようもなく面白くないけど、
評価だけは高くて謎だったお二人です。
ジャケットは大分カビにやられていますが、
レコード盤は割と綺麗なもので、長く聞けそうです。
古楽はやっぱりあんまり聞く人いないみたいですね。
ブランデンブルクの5番、後半のチェンバロの
独奏の部分が素晴らしい音色でした。
昔の人はこんなにいい音で音楽を聴いていたのか。
アナログマスタは高域の特性がよくないので
弦はどうしても綺麗に録音できていませんが、
音色のよさと他の楽器の基本点の高さで割とどうにでもなります。
チェンバロの音がよく聞こえるのは、帯域バランスも影響していると
思います。高域が少し落ちているので中低域のおいしいところが強い。
生演奏でチェンバロを聞いてこんな帯域バランスで聞こえる位置は
どこにもありませんが、でも、音楽として高いレベルでまとまってる。
それと、今の録音みたいに下を欲張っていないため、
すっきりと速度の速い音で収録されています。それがとても心地よい。
最初に聞いた時は弦がつらくてちょっと不安だったのですが、
今は普通にリピートして聞けています。
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アップロードできるとは思わなかった。
zip圧縮したFlacファイルです。24bit/176.4KHzです。18秒。
DSD5.6Mで録音したものをfoobar2000でPCMに落とし、
Goldwave4.0で切り出したものをAudioGateでFlacにしました。
ブランデンブルク5番_最後
15.5MBあります。
デジタル的なオーディオ指標で高い評価にならないのは分かっています。
でも、この音源にあって最近の録音にないものがたくさんあることを、
せめてユーザー側は知っていないとマズいと思うんです。
新しい音源や新しい機材を聞けば聞くほど、
古い音源や古い機材の音に打ちのめされる。
そんな人が一人くらいいてもいいでしょう。