岩男潤子 新アルバム voice 文句なしの音質 #CDレビュー

スポンサーリンク

voice
voice
発売日:2014/07/23

「岩男潤子 / voice」全曲紹介

メールで連絡がこなくて発売に気付きませんでした・・・。
おかげでアリオ橋本のイベントも見逃してしまう有り様で。

私の中の岩男潤子は3rdアルバムの時の声で
止まってしまってるため、少し低くなった今の声に
違和感を覚えてしまうのは仕方ないのかもしれない。

6Track目の「to bi ra」が昔に近い声の高さで歌っていて、
ちょっと懐かしくなってしまったりするくらいで。

曲については特に触れません。
「kimochi」の解釈に3年掛かった私が、
10週した程度で判断できるなんて思っていません。

音質について

いつものフルアコースティック録音です。
ギターにディストーションを入れた曲が1曲あって、
そこだけ打ち込み並のダイナミックレンジでしたが、
他は大変優秀な録音です。

川村さんはコントラバスを強く入れる傾向があるので、
もうこのバランスはご愛嬌なんだろうな。
バイオリンの帯域バランスは大変優秀で感心しました。
POPSに音質で負ける室内楽曲とか悲しい・・・。

音色も「やさしさの種」ほど強くは入っていませんが、
あちらは少し濃すぎるくらいだったのでちょうどいいかも。
質感をエフェクトで落とさず、アコースティックのよさが
しっかり収録されています。

特筆すべきは前作「やさしさの種」のあちこちに感じた
デジタルの違和感が軒並み改善されていることで、
私がほぼ感知できないレベルになっています。
そして、この音源もシグマデルタの違和感が全くありません。

2014年は違和感の無い、もしくは大幅に少ない音源が量産されています。
半年足らずでここまで・・・ここまで変わるものなのか。
私はこの半年に、これまで停滞していた
20~30年分の音質の進化を感じます。

ProToolsがもっと早くに改善されていたら、
こんなに音の悪さで苦しむこともなかったのに・・・。

前作「やさしさの種子」のレビューはこちら。
岩男潤子 やさしさの種子 意外な良盤 #CDレビュー

「Voice」は「kimochi」と比べてほしい

オーディオのデジタル的な指標で、
「kimochi」が「Voice」に勝てる要素はないです。
「kimochi」の方が少し音場が広く柔らかく広がるので
そこをどう見るかですが、エフェクトによるまやかしなので、
きっちり再生できる環境だとボロが出るのではないかと。

でも、それでも、私は「kimochi」の方を選んでしまう。
それが1980年以前の音が好きな私の選択です。

Kimochi
Kimochi
発売日:1997/09/19
価格:¥1

惜しいと思う部分が、時間の積み重ねの部分なのが

昔の圧倒的な声質を今望むのは無茶なのでしょう。
歌専業の人で一握りの人が維持できてるだけだもんな・・・。
トレーニングで得られる力強さの代わりに
声の柔らかさを選んだ場合、苦しくなるのは仕方がない。

言霊の強さを取り戻してほしいな・・・。
声質と違ってこちらは取り戻せるはず。

追記

じわじわと音と曲のよさが分かってくるいいアルバムです

Track4「夢と眠りのはざまで」

やっぱり長く聞くと差が出てくるな・・・。
違和感がほとんどないのでヘビロテ向きです。
長く聞けば聞くほどいいところが出てくる。

バイオリンとコントラバスがこんなによく録れてる音源は
なかなかないですよ?

売れるといいな・・・。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
TrackBack URL :
スポンサーリンク

コメントをどうぞ