SP盤なので、スペックは知れています。
モノラルですし、おそらくフルレンジの半分くらいの帯域しかない。
針は驚くべきことに鉄。
15分くらいしか使えません。
音楽を表現するということ
現代オーディオと並べるにはあまりにも酷。
定位ない、解像度ない、帯域レンジ狭い、
ノイズある、フラッターある、そんな音。
でも、カマボコでバランスは丁度いいし、
歪みも測定したら多いんだろうけど
聴感上の歪みはほとんどないし、
鮮度は抜群にいいし、
音色もそんなに多くないけどカラフルで悪くない。
そして音が柔らかくて自然で聞きやすい。
そして、音楽を聴いているという気持ちにさせてくれる。
それが実にいい。
聴けば聴くほど耳の感度が上がるし、
耳へかかる違和感も負担も圧迫感もない。
私はこういう音で音楽が聞きたい。
不自然な音はそろそろ勘弁してほしい・・・。
聴いたのは歌謡曲とか童謡とか
ま、クラシックは酷いことになるでしょうね。
楽器が少なければ勝負になるかもだけど。
チェロはいけそうな気がする。
カザルスの無伴奏を原盤で聞いてみたいです。
リマスタ盤は全く受け付けないので・・・。
美空ひばりが12歳の時の音源がありまして
これが心に染みるいい音源でした。
そして、歌が無茶苦茶上手いことが分かる。
こんな音源で音楽の機微が見て取れるのは痛快です。
今はこれが表現できていない機材や音源ばかりなのに。