最近、位相という言葉を随分と目にするようになりました。
雑誌はほとんど読まないので評論家が使っているかは知りませんが、
ショップの人がよく使っているという印象を受けます。
位相を知覚するのは結構難しいと思います
こんなに目にする前に位相という言葉を使っていたのは、
多分吉田苑だと思います。ここは2000年前後から使ってた。
なので、他は二番煎じと思うと共に、
本当に位相なんて分かっているのかなと思ってしまいます。
だって、マルチ録音の位相のズレすら分かんない人達が、
機械の位相のズレなんか分かる訳ないじゃないですか。
なので、どうにも信用できない。
私としては位相のズレより帯域バランスのズレを指摘してほしい。
こっちの方がはるかに酷いですよ。
低域をブーストしてる機材多すぎ。嫌になる。
B&Wで鳴らしているとよくよく聞いても分かんないし。
マルチ録音の位相のズレが分かる私の場合はどうなるよ?
アンプ類は単独で位相がズレているかを判断するのは難しいです。
フェーダーと比較できるプリはズレが見えやすいですけど、
パワーは判別できたことないです。
CDプレイヤー類はかなり位相が狂っている製品があります。
位相のズレはDSPを使う製品に多いようです。
最もズレていると思ったのはPROJECT D-1です。これは酷かった。
一ヶ月近く聞いて最後まで違和感が抜けなかった。
でも店頭で聞くとなんともない。不思議。何故?
次点でAlphaDACかAyreのDACかな。
最近の機種はよく分かりません。
アップサンプリングの段階で既にメチャメチャになっているので、
ズレているとかズレていないとかいう次元じゃないんですよ。
私がNOSDACに逃げた理由の一端を理解してもらえると嬉しいです。
NOSDACは位相がズレているという感じはしたことありませんが、
実際はどうなんでしょうね?また、アナログ機でも位相のズレを
感じたことはありません。その先の録音はまた別ですが。
まあ、そんな感じ。
同じような経験をした方いらっしゃいます?
1つだけ変なのあった
Ayreのアンプは私には合いません。
不自然に音が広がるので位相を弄っていると感じました。
アンプはこれくらいかな。
はじめまして。DA924で検索してこちらにたどり着きました。
私は音楽制作とオーディオの自作をやっているものなのですが、purepureさんの違和感の原因に思い当たる情報を知っているので、もし何かの疑問解決の助けになればと思ってコメントします。的はずれであれば無視して頂いて構いません。
NOSDAC、タイムドメイン、位相、マルチマイクの違和感。このキーワードが思い当たるのはタイムドメイン的な方法論です。正直私は1:9でいえば9のほうの人間なのでこの違和感を完全に共有することは出来ませんが、この位相に厳密な人というのは一部存在することを知っています。
一番有名なのはタイムドメインの由井さんでしょうか。ほかにラジオ技術で記事を書いている別府さんという方もそうみたいです。彼らはマルチウェイのスピーカはユニットが別々になっているようにハッキリ聞こえるようです。これは殆どの人は感じない違和感だと思います。
彼らはNOSDAC、無帰還を好む傾向がありますが、この最大の理由は時間軸の正確さにあります。デジタルフィルタが時間軸や位相を乱す最大の理由なので現代のDACが耳に合わないのもこれが原因です。
http://www.6moons.com/audioreviews/metrum/graph.png
こちらの図をみてください。オーバーサンプリングDACの時間軸応答の図です。右上は等位相のリニアフェイズフィルタ、左下は位相ズレが伴うが立ち上がりが正確なミニマムフェイズ、右下がノンオーバーサンプリングです。時間軸はNOSが最も正確ですが周波数特性はフラットではなくハイ下がりになります。周波数特性と位相特性で最も正確なのは右上なのですが音の立ち上がりは最も不自然です。恐らくオーバーサンプリングDACを受け付けない理由はこれが原因です。
WM874X系のDACがまだマシと評価していますがこの理由もデジタルフィルタにあります。WM8741などではこの時間軸の影響に配慮したフィルタを内蔵しているからです。このDACでは44.1より96k、192kになるほど違和感は減るはずです。そういうフィルタが内蔵されています。それでもNOSほどの正確さはありませんので違和感は残りますが「まだマシ」と言う表現は妥当です。
ここから考えられる機材選定は次のとおりです。
・DACはデジタルフィルタの調整ができるものを探す
DACのデジタルフィルタですが現代ではNOS設定ができるDACもあるようです。時間軸に配慮したDACであれば違和感を排除することが出来ると思います。今後試聴する機会がありましたら、DACのデジタルフィルタの設定を変更できるかどうか確認するとDACの選択肢が増えるかもしれません。
・スピーカは等位相を謳うものを探す
スピーカですがStereoPhileのステップ応答を調べてみてください。等位相でマルチウェイのスピーカは少数ですが存在します。これならレンジの広さを確保しながら位相を揃えることが可能です。但しメーカーは非常に少ないので選択肢は限られます。
例えば等位相でないスピーカの応答はこのような感じです。
http://www.stereophile.com/images/913B804fig7.jpg
これは3Wayですが山が3つあります。高音が最初に立ち上がって、中音、低音と続きます。このようなスピーカに違和感があるのは上記のデジタルフィルタの弊害と同じです。ちなみにこの応答はB&Wの804Diamondです。
等位相のスピーカはこのような応答です。
http://www.stereophile.com/images/archivesart/D4afig08.jpg
全てのタイミングが揃っています。これはDunlavyというメーカーのSC-IV/Aというスピーカです。今はもうメーカもありませんし国内にはほとんど入ってきていません。他に時間軸に正確なメーカーはThiel、EarthWorks、Dunlavy、ちょっと調整が弱いですがWilsonもそうです。もちろんタイムドメインもそうです。
ちょっと知識が古いので、今なら他にも探したらあるかもしれません。Thielは中古が安いので店においてあったら聞いてみてもいいかもしれません。注意点は視聴位置で耳に到着する位相がずれてしまうことです。厳密な視聴位置は一点のみなのでその位置に座らないと等位相に聞こえないはずです。
・先人の知恵を借りる
タイムドメインの由井さんがノウハウをまとめています。こちらに書いてあることが共感できるなら有効な対策方法の宝庫になると思います。
http://tackbon.ldblog.jp/archives/cat_50041250.html
お役に立てば幸いです。