こちらの記事のチラシ裏です。
少し昔の音源がよく鳴らない?
少し昔の音源については分かりやすいところで言うと、
私がよく優秀録音だと挙げる1990年代くらいの音源でしょうか。
(今回だと岩男潤子1stと3rdアルバム)
なお、「はじめまして」は2枚、
「kimochi」は確か3枚家にあったはず。
今までは友人宅で鳴らしても何の問題もなくよく鳴っていたのですが、
これらの良さが今回の試聴会ではほとんど出なくて。
鳴り方としては、音源の高域が伸び切っていないのが分かってしまう、
暗騒音レベルが高いのが分かってしまうというもので、
その悪い点が気になりすぎていい点がほとんど見えなくなるというもの。
私のスピーカーはソフトドームなので、システムが不調になると
どんな音源でも伸び切らなくなるのですが、
90年代くらいの音源だけが不足感を感じるということはありません。
それこそ、ミニコンポのアンプで鳴らしていた時ですら、
そんな状態になったことはありませんでした。
その代わり『デジタル編集によって音が伸び切らなくなった音源』は
いつでもどんな時でも鳴らないです。
私のお薦め音源が今回の試聴会のような音で鳴っていたとしたら、
それは確かに高音質音源とは思ってもらえないだろうなと思います。
デジタル編集で音が伸び切らなくなった音源とは?
デジタル編集によって音が伸び切らなくなった音源というのは
私のシステムでは何をどう頑張っても鳴らず、
糞詰まりになるのが嫌というほど分かるので聞いていられません。
空気が逃げないしっかりした作りの部屋に入った時に耳に圧迫感を
感じると思いますが、その感覚と音が詰まって伸びない感じは同じです。
ほとんどの密閉型のスピーカーで感じる閉塞感も同じものです。
今回の不調だった友人宅のシステムでもこの感じはよく分かりました。
ってことは、こういう糞詰まりの音源の問題点はそれなりに幅広いシステムで
判別が可能だと思うのですが、そういう話はあまり聞かないんですよね。
糞詰まりの音源は元が糞詰まりのシステムだと朗々と鳴るので、
どうしても話がややこしくなってしまうのも難しいところです。
それでも、Suaraさんの夢路と4thアルバム以降を聞き比べれば一発だし、
「うたわれるもの 偽りの仮面&二人の白皇」歌集の初回限定盤を
お持ちの方であれば、夢路のマスターと同じ音源が手元にあるわけ
ですから、簡単に比較できると思うんですよ。
ラピュタのサントラや80年代のキングレコードのアニメサントラは
どれも音が軽く早くて今の音源とは歴然とした差がありますが、
低音がスカスカだという印象で終わってしまう人も多いのかなと思います。
あんなに耳が重く痛くならない素直な音源は最近ほとんどないのに。
違和感の塊でしかない最近の音源を違和感なく鳴らすように調整したら
音楽の細かい機微なんて何も分からなくなるのが当然なのですが、
今はほとんどの機材がそんな音だから闇が深いというか。
うちに来る音楽好きのお客様は最近のオーディオ機器に全く関心がないと
仰っていた、某中古レコード店の店長さんのつぶやきが重いですよ。
自分は音にしか興味がないと思っているオーディオマニアの方なら
それでもいいのですが、少しでも音楽が好きという気持ちがあって
オーディオを機器を購入されている方は、もう少し考え直すところが
あってもいいと思うのですよ。巷で優秀だと言われている機材や
優秀録音を聴いても面白くないのは何故なんだろう、かと。
ちゃんとシステムが鳴れば、一昔前の音源は鳴るんですよ?(2018-0101追加)
友人宅のシステムは金額はそこまで高くないですが非常に能力が高く、
今まで一度たりとも岩男潤子のアルバムが鳴らなかったことはなかったんです。
でも、今回はシステムが全体的に不調で、鳴らしてみたら鳴らなかった。
一方、巷では少し前の古い録音が鳴らない鳴らないと言っている人が山程いる。
ということは・・・?