東京インターナショナルオーディオショウ2016の追加分

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すみません、間が空きすぎてしまったので新規に起こします。
もっと綺麗に調整したかったのですが時間がないのでこのまま。

ステラ・ゼファン

BOENICKE AUDIO(ボーニック・オーディオ)

ステラ・ゼファンブースで紹介されていたスピーカーです。

私が聞いたのはW5という一番小さなスピーカー。
3インチ(7.62cm)のフルレンジと5.25インチ(13.3cm)のウーハーの2way。
3.5kgしかない小さな箱でMagicoに匹敵する音楽性の溢れる音が出ていました。

画像はこちら
w5_820x780_1

公式サイトはこちら
http://www.zephyrn.com/boenicke/page/w5.html

1つ問題点がありまして、小さい筐体で低音を出しているため
距離が離れるとバスレフの位相遅れが私にも分かるくらい。
音を鳴らしている時に部屋を歩くと分かりやすいと思います。
大きさ的に考えても小さい部屋で使うスピーカーでした。

あと、音楽性は素晴らしいのですが、重さが3.5kgしかないのに
価格が80万もします。これに匹敵する音楽性を今の国産メーカーが
出せるとは到底思えないので、これでも安いと言わざるを得ないのが悲しいです。

ソニーのSS-ARシリーズなら勝負になりますが、
今このタイミングで銀座に行って視聴する人なんていないでしょうし。
たまにいい製品ができても、自分の会社が製品の良さを
見抜けないのでは、やっぱり消えてしまいますよね。

潮の流れが変わってきているのかもしれない

ステラ・ゼファンは強いです。
扱っている製品の金額は高いですが、確実に音楽性を見極めできています。
今のオーディオ業界に何が足りないかも分かっていらっしゃいます。
そして、それを指摘できるゲストを呼ぶこともできます。
AirForceOneという音楽的に素晴らしいレコードプレーヤーを
作れたのも、上のようなことができるステラ・ゼファンだからこそです。

これらは偶然ではなく必然ですよ。

今回のTIASはエイ・アンド・エムを筆頭に上げたいのですが、
ステラ・ゼファンで行われたケン・ケスラー氏の公演は
非常に意義深いものでしたので、どちらがいいかという考え方を
するよりは、どちらもよかったと考えるべきかなと思います。

まさか日本のオーディオメーカーから今の主流の流れに問題を
呈するような発言が出てくるなんて、今まで無かったことです。
今のオーディオ業界は悪いところも目立ちますが、
いいところも昔より遥かに多く見受けられるようになった気がします。
決して悲観するような状況ではないのかもしれません。

そんな風に思えるようなイベントが私の生きているうちに
開催されるなんて、私自身が思ってもいませんでしたよ。
来年もこの流れを引き継いでほしいと切に願います。

元の記事はこちら

東京インターナショナルオーディオショウ2016雑感
一気に書き上げる時間と体力がないので少しずつ更新します。 昨年はブースごとに書いていったのですが、 今回はいくつかピックアップす...
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