表題と内容を意図的に変えてあります。
デジタル機はトータルで300万というのが
私の中で決めていた上限だったのですが、
(金額に深い意味はないです)
600万の音を聞かせてもらって、
今までのデジタルの音の上限を突き破るクオリティを見せられて、
いろいろ考えたくなりました・・・。
音楽は楽しく聴けなければ何の意味もないのですが、
音質がよくなれば楽しくなるという訳ではないのが難しいところ。
300万くらいまでのデジタル機は一通り聴きましたけど、
楽しさでTDA1541Aと並ぶ機材がほとんど無いのには参りました。
で、今回聴かせてもらった600万の機材を聴いて、ようやく
TDA1541Aを打ち負かしてくれる機材を見つけたと思いました。
ですが、単純に音質の向上だけを追求した場合、
楽しさでTDA1541Aに匹敵するようになるのが
こんなに大変だったとは誰が想像したでしょう。
今、多くのメーカーが音質を向上させることができなくなって
アップサンプリングに逃げていますが、
そのほとんどが副作用を抱えていて一長一短があります。
(大半は欠点が目立つのですが)
副作用の少なさにかけてはdCSが一社抜きんでて完成度が高く、
dCSのレベルにまで到達するメーカーは当分いないでしょう。
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とても聴きやすいプレイヤーでした
音源の良し悪しは基本的に自分のシステムで判断していますが、
これが他のプレイヤー(特に高い機材)で聴くと、
音の悪い音源がまともに聞こえる割にいい音源が面白くないという
状態になることがかなり多く、音の良し悪しを判断する以前に、
何が正しいのか分からなくなるというのが常でした。
私が「悪い音源を底上げする機材は音がおかしい」という仮説を
譲らないから、こういうめんどくさいことになるんだろうとは
思っています。ま、今後もよほどのことがない限り、
この点で譲歩する気はありませんけど。
その点、今回のプレイヤーは音がとても素直で、
私のシステムで感じた印象がそのまま通用するのが嬉しかったです。
試聴の際に、システムを試すような音源が必要になることは
ほとんどないため持ち歩いていなかったのですが、
このプレイヤーの真価を見定めるためには、そういう音源を
多く用意した方がよさそうです。
トラポもいっぱい聞かないといけないし、しばらくは楽しくなりそう。
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一部の音源は、再評価が必要になりました
TASCAMやKORGの録音でも微細音が聞こえるのには参りました。
情報量が欠落していると感じた音源を片っ端から聞き直す
必要がありそうです。