marantz マランツ SACD/CDプレーヤー SA-11S3-N
画像はSACDPの方です。
ちょっと時間が前後しますが、過去の記事を掘り起こし。
定価
SA-11S3:504,000円
NA-11S1:346,500円
値引き後の販売価格の差は10万円くらいでしたが、
SA-11S3の圧勝です。
NA-11S1にする理由が見当たらない。
試聴システム
SACDP:Marantz SA-11S3(DSD1792A)
SACDP:Luxman D-05(PCM1792A)
NWP:Marantz NA-11S1(DSD1792A)
AMP:Luxman L-590AX
SP:B&W 804Diamond
接続はこんな感じ:SA-11S3 -> S/PDIF(同軸) -> NA-11S1
Luxman DA-06と比較できれば良かったのですが、
お店にありませんでした。
オーディオ的要素で言うと、SA-11S3とNA-11S1の間には
音の安定感、音の沈み込み、背景の沈み込みの部分で差があります。
分かりやすい指標であるところの情報量とか音場とか解像度とかには
あまり差を感じませんでした。
で、問題が音楽性。
これが話にならないくらいNA-11S1に無い。
半年も店頭展示していた製品でこれはありえない。
D-05とも比較しましたが、音楽性で大きく劣るのは同じでした。
音場はNA-11S1の方が広く、高域の伸びもNA-11S1が上。
D-05は低域が少し厚くなって上が柔らかく鳴ります。
オーディオ的指標ではNA-11S1の方がずっと上なのですが、
この音楽性の無さはちょっとどうかと思う。
ま、何を以て「音楽性」と言うかは人それぞれなので、
気にならない人もいれば凄く気になる人もいるでしょう。
私の場合、聞いていて気持ちが落ち着かないんですよ。
人の心を落ち着かせて音楽に浸らせる力が無い、そう感じました。
こういう音がする機材は、どれだけ価格が高くても
私にとっては価値はありません。
DACって意外と難しいものなのだなと思いました。
ちなみに、KOKIAの最新アルバムの高域の掠れを
さらさらと気にならなくしてくれたのはMarantzの両者、
耳に刺さる感じで気になる音になったのはLuxman。
どちらが正しいかは分かりません。
私の新DACでは刺さります。
C-2820を使えば刺さらなくなります。
一体、何が正しいのやら・・・。
音楽性を重視した率直な批評は参考になります。NA-11S1は、3日間通電しても少しも音がこなれてこないので、部品の質に問題ありと見て早々に手放しましたが、間違っていなかったようです。