【感想】恋するメトロノーム9巻、久しぶりの当たりでした

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詩羽先輩のアナザールートの恋するメトロノーム。
ここ最近の低迷は一体何だったのかと思う出来でした。

絵に気持ちがしっかり乗っていて、お話も面白かったです。
丸戸さんか業界の人の経験談っぽい内容がいろいろあって、意味深でした。

以下の内容はネタバレを含みますので、
ネタバレしてもいいと思う方だけ読んで頂ければと思います。

冴えない彼女の育てかた 恋するメトロノーム(9) (ビッグガンガンコミックス)
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お話の内容について

運命?

いやー、いい表情ですね(汗)

ヒロインがしちゃいけない顔

この作品のお約束ですが、こういうの好きなんですよね・・・。
人形みたいなキャラクターはどうしても好みじゃなくて。

原作の英梨々でも見た顔です。
これ、アクリルキーホルダーにならないのかな?

小説の結末(エンド)をどうするか

今回は町田さんからアンジェエンドを言い渡されるのですが、
不穏な流れで次巻へ続いています。
この場面で、私はホワルバ2のシナリオを思い出さずにはいられませんでした。

少し下の項目で詳しく書きます。

倫也が相楽真由のフラグをガンガン構築してますが

どうするんでしょうね(汗)

寄り添うということ

真由が倫也に詩羽先輩に寄り添えているのかと問う場面は
私好みのいい展開でした。

この詩羽先輩の絵が、真由の指摘を的確に表していて。
9巻は絵の表情以上に伝わってくるものが多くて、
本当にいい出来だなと思います。

9巻の一番好きな絵はこれ

力みがなくて自然体なのが伝わってくる
とてもいい絵だと思います。

小説の結末についてのお話

ここの流れを読んだ時に真っ先に思い出したのは、
丸戸さんの代表作であるホワイトアルバム2のシナリオでした。

キャラクターに結末を委ねた結果なるべくしてなったかずさバットエンドと、
決められた結末に向かってキャラクター達が動かされていく
雪菜トゥルーエンドと。(私個人の印象です)

雪菜の意図を読みきれない私の読解力不足と
雪菜ルート終盤の全キャラクターの不自然さが相まって、
私はどうしても雪菜ルートを評価にする気にはなれません。

誰のエンドになるとか私にはどうでもいいんですよね。
キャラクター達の物語を見たいので、私には経過が重要なんです。

結末をキャラクターに委ねること、筆者の好きなように決めること、外圧で決まること

物語が一番面白くなるのは結末をキャラクターに委ねることだと
私は思いますが、9巻では結末が外圧で決まってしまいます。

メインヒロインが一番人気の時、それ以外のエンドは
筆者のエゴとまで言い切ってしまっています。
売上的にはそれが正解だと思う人が大多数なのでしょうが、
本当につまらない世の中になりましたよね。
日本全体が暗くなっている最大の要因だと私は思ってますけど。

この後の展開が楽しみで仕方がありません。

丸戸さんは黒髪ロングが好きだと思うのですが

丸戸さんは多くの作品で黒髪ロングorダウナーキャラを出して
そういうキャラが好きだということが透けて見えます。
かずさは黒髪ロングでさらにダウナーキャラでしたから、
ホワルバ2の座談会の本では雪菜が好きと言っていましたけど
それを信じる方は少ないと思います。

丸戸さんが手がけたショコラとパルフェはダウナーキャラが勝ちましたが、
ホワルバ2と冴えカノでは黒髪ロングキャラは勝てませんでした。

ホワルバ2では雪菜エンドが不自然だったので丸戸さんがシナリオに
力を注ぎきれなかったのかなと思ったのですが、
冴えカノが恵エンドで終わるのは極めて自然で、英梨々も詩羽先輩も
ねじ曲がってしまったが故に勝てなかったことがしっかり描かれています。

冴えカノでは丸戸さん、本当はどうしたかったんでしょうね。
恋メトの詩羽先輩のように終わりの展開を決めていなかったように
私は感じていますが、誰のエンドを書きたかったのかは知りたいなと。

恋メトは丸戸さんの本心がダダ漏れることがよくあるので、
今後そういう内容が描かれてくれるといいなと思っています。

Amazonのレビューでも

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kung-fuという方が私と同じようなことを書かれていらっしゃいます。
面白いですね。

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