草書の状態であげてしまいました。
公開ボタン押したつもり無いのに。
撤回するには時間が経ちすぎているのでこのまま直しを入れます。
いつもの記事の倍くらいアクセスがあって取り消しできません。
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ヘッドホン出力について追記しました。
とりあえずこれで一旦〆ます。
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唐突ですが、なんか今なら書けるかなと思ったので。
先日の対策が本当に効果的だったんです。
こんなにじわじわ良くなっていく感触は本当に久しぶり。
記事の目次
その前に、私のシステム全体の音はこちら
少し古い記事ですが、目指している方向は今も変わりありません。
このDACについて
DAC選定の見立て自体は成功でした
マルチビットDACでNOSDAC、これを必須としてDACを探してました。
シグマデルタの違和感がないこと、デジタルフィルタの違和感がないこと、
この2つを満たすにはマルチビットDACでNOSDACが手っ取り早いという
結論に達するまで10年以上費やすことになるとは思っていませんでしたけど。
で、当時の私の検索スキルではこれしか見つからなかったのでポチった訳で。
視聴代は無料と言ってくれましたが、往復で送料が10万掛かるんじゃ
さすがに聞いてから買うというのは無理でした。
・デジタル機器で違和感がない
・マルチビットDACでも高域が曇らない
この2つを同時に満たす機種は、私が聞いたことのある範囲では
このDACしか見つけられなかったので、高かったですけれど
これはこれでよかったかなと思っています。
でも、物としての出来はイマイチです
R-2Rラダー型マルチビットDACは非常にめんどくさい機構なので、
本体の価格は高いのですが、筐体は鉄板でペラペラですし、
アナログ回路は国産5万前後の機材と同レベルでしょう。
ブランドは新興というかできて数年のガレージでしたし、
電源分離してますけど交流をケーブルで送る機材なんて
初めて見ましたよ。電源の筐体が小さすぎるので買う前に
注意して見ていれば分かったのですけど。
このDACはトランスの振動で音質が絶望的に悪くなるほど振動に弱いので、
出来上がりの音を聞いて急遽電源分離したんだろうなと思ったくらいです。
DACの核の部分がこんな感じなので、そりゃ振動には弱くなります。
このDACだから得られる音とは?
- 音として過不足を感じないこと。
- 音に違和感が付与されないこと。
- 音の色がしっかり出ること。
- 楽器の音色が美しいこと。
普通の音が普通に出ることがどれだけ大切なことなのか、
私はそれをこのDACと格闘することで理解していきます。
何度かこのDACを使えなくなった時があったのですが、
もうそれだけで音楽生活が破綻するとは思ってなかったです。
基本的なオーディオ指標は20万クラスを相手にするのも
辛いのですが、細かい機微もそこそこ出るし、
LINNの現行プレイヤーよりも色は出る印象です。
TDA1541(A)のDACは確保してありますが、
古い製品のせいかどうしても色がくすむ傾向があって、
このDACを使って音の色が分かるようになればなるほど
苦しくなって使う時間は減る一方です。
グレードアップの手段がないのが残念です。
アナログ回路強化とか電源強化とか、
そういうオプションがあればよかったのですが。
弱点は多数ありますが、逆に幸いした印象です
このDACはノイズや振動に極端に弱いという弱点が
あるのですが、どうもその件で試行錯誤したおかげで
システム全体のクオリティが上がった印象があります。
導入当初はもう高域がきつくてきつくて辛かったのですが、
ノイズを拾っていただけだったんですよね。
ここ最近、私の再生システムは機材の交換や調整で
音質を上げることがほとんどできなくなっていたのですが、
このDACのおかげで振動対策が想像以上に効果があることが
分かりましたし、そこに対策を入れることで別の問題点も
分かってきました。
新DACの導入後、今も行っている対策など
・USBケーブルの電源分離
・DDCに供給する電源の吟味。(今は安定化電源+秋月キット)
・KRYNA D-PROP、C-PROP
・ウェルフロートボード
・その他PC周りの環境整備
どれ一つとして欠かすことは出来ません。
特に、電源分離したUSBケーブルの効果は絶大で、
このケーブルを安く手に入れることができるようになれば
世の中のシステムの音質を簡単に二段も三段も底上げする
ことができるので、アコリバさんには何としても特許の放棄を
お願いしたいくらいです。
私はWireWorldの電源分離USBケーブルが欲しいです。
ヘッドホン出力は大変よいです(7/24追記)
なぜかヘッドホン出力があるこのDAC。
ヘッドホンアンプを探すことを止めてしまった程度には
素晴らしい音が出ます。
いいと思うポイントは、鮮度、切れ味、音の色の鮮やかさ、
色数など、このDACやNOSDACの特長と言えるものが並ぶので、
NOSDACの少し荒っぽい音がたまたまいい方向に聞こえるのでしょう。
アナログ回路が多少弱くてもあまり気にならないようです。
ヘッドホンアンプを付けると音が鈍るので直結がいいです。
ヘッドホン出力を劣化させないためにウン十万クラス以上が
必要という本末転倒な状態になったため、買うのを止めました。
何度も言ってますが、このDACはお薦めはしません
無駄に高いしクオリティは低いしセッティングは難しいし、
お薦めできる点を挙げる方が難しいです。
私のようにシグマデルタの違和感やデジタルフィルタの
違和感が嫌いな方や、一周回ってフルレンジスピーカーを
使っている方には合うかもしれません。
それでも、無理してこの製品を買う必要はないと思いますけれど。
マルチビットDACのNOSDACなら自作系で色々ありますし。
敢えて私がお薦めするならば
私にマルチビットDACがいいかもと教えてくれた製品を挙げておきます。
TDA1541A搭載機か、マークレビンソンの古いマルチビットDACです。
レビンソンのマルチビットDACはデジタルフィルタにDSPを
使っているのに、デジタルフィルタの違和感が無いのは不思議でした。
で、今のそこそこよく鳴っている私のDACの音と記憶の中のレビンソンの
DACを比較すると、私のDACが勝っている点が何一つ無いような・・・。
レビンソンならではの低域の描き方や音の気品や品位の高さなどは
私のDACでは全く出ないので、並べて比較したら大後悔しそうです。
思い出すんじゃなかったかも。
レビンソンは今でもフルメンテしてくれるところがありますので、
この点は相当な強みだと思います。