「聴いた結果、自分はこう思った」
ということが書かれているだけなのですが、
オーディオに関してこれが行われる記事は皆無に近いです。
最後のところを一部引用します。
dCSの音を目の前にすると、分析的になりがちであり、音が綺麗であると理解しようとする。理性的になるが故に無い物ねだりになり、ついつい不満が口をついて出る。一方、ゴールドムンドの音を目の前にすると、ただその熱気・凄みに圧倒され、音楽そのものが持っているエネルギーを感じるだけである。分析的になろうと思えばなれるのであろうが、その必要はないのでただ音楽に浸るだけである。
この感覚は音の良し悪しとは別ベクトルのものですが、
とても大切なものだと思うのですよ。
こういうものがあるからこそ、自分で聴いて判断する
ことが大事なのだと言いたいです。
私の場合、到達点が低いと分析的に聴いて、
到達点が高いと音楽に浸るという聴き方をします。
分析的に聴こうとしてもそれを許さないほど音楽に溢れている機材もあって、
私がその域に達していると思ったのは先日聴いた600万のプレイヤー
くらいでしょうか。
昔の機材は音楽を聴かせる機材が多いと思います。
あれらは細かい音が出ていないのも事実ではあるのですが、
現代ハイエンドを突き進んで目的を見失った時に聞くと、
いろいろ発見があるんじゃないかと思います。