fireface802が新しく発売されたので、
fireface800がどんなものだったかを改めてまとめてみます。
写真とリンクはfireface802。
プロ/PCオーディオ注目の「Fireface 802」。10年ぶり後継機の実力は?
fireface800の特徴のTOPIC一覧
ざっとTOPICをまとめるとこんな感じ。
下の方で詳しく書きます。
・fireface800はPCに接続して使うオーディオInterfaceです。
・DDCとして20万弱の機材と互角です。
・DACとして10~15万前後のSACDプレイヤーと同等くらい。
・デジタルボリュームが大変優秀です。
・かなり安定して動作します。
・デジタルミキサーがかなり便利。
・ヘッドホン出力が大変優秀。
fireface800とfireface802で差として気をつけるところは、
・fireface800は接続方式がFireWireのみ。
・fireface802は、FireWire、USB、Lightning(変換ケーブル)に対応。
・DAC、ADCはどちらも旭化成。
・fireface802はS/PDIFの同軸outがない。代わりにAES/EBUがある。
・どちらもDSDには対応しない。PCM24bit/192kHzまで。
TOPICの詳細について
・DDCとして20万弱の機材と互角です。
・USB-DDC相手には負けない。
・weissのfirewire接続のDDCとほぼ互角。
・Luxman D-05(S/PDIF同軸)相手で僅差負け。
少し音が軽くなる傾向がありますが、
正直DDCとして買ってもいいくらいです。
・DACとして10~15万前後のSACDプレイヤーと同等くらい。
現行のSACDプレイヤーは10年前とかなり音の傾向が違うので、
2004年時点のSACDプレイヤーと比べたとして大体このくらい。
フラットからやや中域薄め、音調は旭化成のDACそのまま。
高解像度ですが色味が薄い感じです。
・デジタルボリュームが大変優秀です。
以前記事に起こしたのですが、このボリュームに勝てるのは
アキュフェーズのAAVAか光ボリュームくらい。
可変抵抗はおろか、固定抵抗、フェーダーにも負けません。
foobar2000のデジタルボリュームが100円の可変抵抗だとすると、
fireface800はアキュのAAVAに相当します。
そのくらい違います。
・かなり安定して動作します。
最近は長所としての魅力は薄くなってしまいましたが、
当時はRMEしか安定していなかったので・・・。
2004年のPC用オーディオI/Fとはその程度のレベルでした。
・デジタルミキサーがかなり便利。
fireface800だとPCからアナログ5系統に出力できます。
つまり、5つのソフトで個別に音量調節が可能。
しかもWindowsミキサーを使わないので音質はほとんど劣化しません。
これを使ってしまうとミキサーなしの生活はちょっと考えられない。
・ヘッドホン出力が大変優秀。
音の好みにもよりますが、定価15万以下の単品のヘッドホンアンプに
負けたと思ったことはないですね・・・。
携帯プレイヤーだとNW-ZX1でようやく互角くらいかな・・・。
評価には個人差があるので何とも言えませんが。
(私の評価はHugo > NW-ZX1 > AK240です)
複合機と思って買うと大変優秀です
DDC + DAC + HPA + Mixerの複合機だと思って買うと格安です。
しかもマイクプリ(48Vファンタム電源付)も付属していて録音にも使える。
どれも出来がいいので超お買い得。
音はシグマデルタの色合いが強いので、
SONYのUDA-1とかゼンのHDVD800の音が大丈夫なら問題ないでしょう。
このタイプの音が苦手なら、素直に国産大手の製品を買う方がいいです。
発熱が少し多めなので場所を取るのが問題かな。
積み重ねて使うと多分10年持たず電源が故障します。(修理費35000円)
発熱を考慮して使うといいでしょう。
音質評価はスピーカー派、超フラット指向の私の評価です。
ヘッドホン派またはドンシャリ指向だと、
2/3くらいの価格で見るといいと思います。