初心者にお薦めしたい製品をまとめてみた

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まとめてみたのですが、大分酷いことになっています。
9割の人には向かない内容になっている気がしますが
どうにもならなくて。詳しいことは本文中に。

今回の選択はあくまで私の独断と偏見、主観100%によるものです。
好みはクオリティの差を超え、何を選ぶかは人それぞれです。
最終的な判断はご自身でお願いします。

注意事項

私の言う初心者とは、「予算の少ない人」ではありません

ここで言う初心者とは、
「どういう製品がいいのかよくわからない方」という意味です。
私の記事はあくまでもピュアオーディオの視点で考えた場合で、
なおかつ時間もお金もそこそこ使ってもいいと思っている方向けです。

手軽にいい音を楽しみたいという方もある程度予算を用意して頂ければ
適用できるとは思いますが、「時間もお金も掛けたくないが一式10万で
最も音のいいシステムが欲しい」と思っている方は対象外となります。
聞き込まないのであれば今はどの製品もそれなりに優秀なので
見た目や使い勝手で選んでもほとんど差がないとしか回答できません。
この記事はその僅かな差に大きな価値を見出す人向けの内容です。

なお、オーディオ初心者の方でもミドルレンジの機材を聴いて
音の善し悪し好き嫌いを言える方は意外といらっしゃいます。
そういう方はご自分の感覚をそのまま信じるのがいいと思います。
自分の感覚に近い人を探して参考にするのもいいでしょう。
感覚が鋭い人はオーディオ理論にハマった方が失敗すると思います。

対象となるブランドや音量

比較的流通している有名どころのブランドで考えます。
ガレージレベルのもの、流通が少ない(視聴が難しい)
いくつかの海外機種は私の方が視聴しきれていないので除外します。

音量は小~中音量で聞くことを前提とします。
小音量は40~50dB、中音量は70~80dBくらいと勝手に設定し、
ここでは40~80dBとします。
爆音でオーディオを楽しむには別の判断軸が必要になります。

私のお薦め製品を使うと、どんないいことがあるの?

今回のお薦めですが、表現できるものが多い製品を挙げています。
これらの製品で音楽を聴いていると、音の善し悪しやいい製品が
どういうものなのか、だんだんと分かってくる様になると思います。

自分の中に正しい基準を作ることが何よりも大事なので、
一般的な音質の良さよりも経験値を積めることを重視しています。
最初にこれらを買っておけば自分の好みが分かってくるようになり、
グレードアップする時に失敗する確率が減るようなそんな製品を挙げてみました。

お薦めをまとめてみたのですが

どんな初心者が実際に買うんだこのラインナップ

  • 実売15万までのMarantz製品
  • プレイヤー:Marantz、スフォルツァート、アキュフェーズ、海外製品
  • プリアンプ:該当なし
  • パワーアンプ:該当なし
  • プリメインアンプ:該当なし
  • スピーカー:SONY SS-AR2、SONY SS-NA5ES、Harbeth HL-P3ESR

すごい歯抜けになってしまいました。
そして、お薦めスピーカーはペア25万とペア120万です。
どこが初心者向け?という内容ですし、
アンプのお薦めが1つもないのでシステムとして構成できません。

アンプは私には難しすぎました。金額を度外視しても
自信を持ってお薦めできる製品を提示できません。
私の今使っているアンプが壊れる状況は想像もしたくないです。

それだけいい製品は少ないということなのだと思います。
万人に受けるような機材を作るなんてあまりにも無謀なのだと思います。

自作や中古でもいいからとにかく安くしたいなら?

いろいろと手間は掛かりますが、得られるものは大きいです。
金額の数倍くらいの価値は軽くあると思って下さい。

・トラポ:(2万程度?)
 パソコンをプレイヤーとしてUSB接続で使いましょう。
 USB入力に対して1m10000円程度のUSBケーブルと
 BusPower-Proを使って電源分離するか、
 XMOSのUSBDDCを使ってS/PDIF同軸でDACに接続するのがいいと思います。
 電源分離は必須事項です。これをしないと話になりません。

・DAC:(2万~5万程度?)
 安いMarantzのDACか中古のマルチビットDAC。
 自作するならPhilips TDA1541A。
 ただしDACの自作は費用が結構嵩みます。
 (下手すると10万超えると思います)

・アンプ:(1万そこそこ?)
 Tripath TA2020キットで自作。(若松の基板が使いやすいです)
 金属箔抵抗と東光のコイル、X363以上のコンデンサを推奨します。
 電源は中古の実験用の直流安定化電源が質が良くてお薦め。
 TA2020の既製品は音質的に論外でした。

こんな感じになるかなと思います。

スピーカーは市販品の方がいいと思います

自作スピーカーで音楽を聴いて正しい基準を作ることはかなり難しく、
こんな記事を読まなくても聴けば全部分かると言ってのけるくらいの
感覚を最初からお持ちの方以外は無理だと思います。
私もいろいろ言っていますが、市販品はとても優秀なんですよ。

出来のいいユニットがあれば自作もお薦めできるかなと思っていたのですが、
少し前に定評のあるユニットを使った酷い出来のスピーカーというものを
目の当たりにして考えを改めました。
お値段数百万円の製品であの音はもう絶望しかありません。

私の周りの自作派の方々は全員、音のいいものを作れる特殊技能持ち
だったのだと、これを誰もができると思ってはいけないと、
そう思うことにしました。

少し補足します

今は海外製品から探すべきと思います

前提条件として海外製品は除くと書きましたが、
正直、海外製品から探さないと当たりを引くことは極めて難しいです。

ガチでオーディオをやりたい方は、海外製品をありったけ聞いて
そこから気になったものを選んでいくのがいいと思います。

Dynaudio(ディナウディオ)は?

Dynaudioは私も使ってますし、いいスピーカーです。
でも、お薦めできるかどうかは別です。

Dynaudioの旧式のスピーカーは鳴らし辛いと言われていますが、
私は一時期ミニコンポでも鳴らしていましたし、
今のアンプにするまで10年以上TA2020キットを使いました。
決して安いアンプで音楽が鳴らない訳ではありません。

自分で使っていろいろ試行錯誤した結果としては、
Dynaudioは上流の問題点を露呈させる力が非常に強いため
ごまかしがきかない性質があるのではないかと考えています。

実際、いい音で鳴っている場にほとんど遭遇したことがありません。
セッティング周りで難易度が高いのかなと判断し、お薦めから除外しました。

Luxman(ラックスマン)はどうして入っていないの?

Luxmanのプレイヤーは大変出来がいいです。いいのですが、
音楽を聴く経験値を増やせるかどうかという点で見ると、
最初は避けたほうがいいかなと思ってこちらも除外しました。

特にD-06uやD-08uは再生美のある意味一つの到達点になるので、
音が分かるようになってから選ぶことをお薦めします。
(なお、私はD-05を所有しています。)

なぜMarantz(マランツ)をお薦めするの?

Marantzは高域が煌めく傾向があるのですが、
それを除けば表現できているものも多く、音が割と素直です。

私が『音楽性』を表現できる機材を作っていると判断している
日本の四大オーディオメーカーの一角がMarantzです。
(あとはDENON、アキュフェーズ、ラックスマン)

そこからDENONを除外するので低価格帯では事実上Marantzの一強です。
ただ、プレイヤーの強みは分かる方も多いのですが、
アンプはMarantzの歴史を見てもずっと弱いです。
アンプは視聴して決めて頂ければと思います。

Marantzは低音が少し軽いので、安いスピーカーと合わせると
高域が強く感じて面白くないかもしれません。
ドンシャリ好きですとなおさら合わないと思いますが、
そこをどう調整していくかがポイントになります。

DENONはサウンドマネージャーの交代で試行錯誤が続いていますから、
今のところは音が洗練されてくるまで待ちかなと思います。

初めてシステムを組む時に知っておくといいこと

まずは予算を目一杯スピーカーに注ぎ込むのが基本です。
よく分からないのであれば最初に上の推奨スピーカーを買いましょう。
後は適当に安いものを合わせて下さい。

それでしばらく聞いて物足りないなと思ったら、
1つずつグレードアップしていくようにしてみてください。
実際に私はそうしましたし、それで十分だと思います。

最初に実売25万弱するスピーカーを買えるかどうかはまた別問題です。
だって他にないのですからお薦めのしようがありません。
どうにかしてお金を工面して頂ければなと。

最初はブックシェルフ型のスピーカーがいいと思います

多くの方は小さな部屋で使うことが前提になると私は考えています。
トールボーイ型はユニット数が多く、強度を上げるにはコストがかかるため
どうしても箱が泣きます。そのため、近距離で使うと音が全く纏まりません。

さらに、低音が出るスピーカーを狭い部屋で使うのは非常に難しいです。
使いこなしではどうにもならないのが低音なので、
初心者にはお薦めしたくないと私は考えています。

上のような理由により、多少スタンドにお金を取られる事になりますが
最初はブックシェルフの方がいいと思います。
トールボーイ型より鳴りやすいものが多いですし、
定位感も出やすいですし、練習用としてはもってこいです。

いきなり大きな部屋を使えるのであればフロア型のSONY SS-AR2に行って下さい。
このスピーカーならずっと使っていけますし、
そこから他のスピーカーに買い換えたいと思うようになっても
おそらく正しい選択ができるようになっていると思います。

記事作成後に追加したいと思った機材

Dynaudio SP40「Special Forty」(2017-1103追加)

SP40は最近のスピーカーではオススメ度No.1だと思います。
金額的にも性能的にも申し分ない上に、
上級者になっても使える逸品だと私は思っています。

詳しい記事はこちらをご覧ください。
http://purepure.wp.xdomain.jp/?s=Special+Forty

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『初心者にお薦めしたい製品をまとめてみた』へのコメント

  1. 名前:Watson1911 投稿日:2017/06/24(土) 21:54:00 ID:74b3615cf 返信

    お薦めのスピーカーにHarbethからはP3ESRだけが挙げられていますが
    Monitor 20.1等Harbethの他のスピーカーはあまりお薦めできないという意味ですか?

  2. 名前:purepure 投稿日:2017/06/24(土) 22:42:18 ID:f218aebf8 返信

    Watson1911さん、コメント有難うございます。

    >他のスピーカーはあまりお薦めできないという意味ですか?

    すべての製品を視聴している訳ではないため、
    未聴故におすすめリストに入っていないものが大量にあります。
    Harbethは2種類しか聴いておらず、
    ご指摘の「Monitor 20.1」は聴いたことがありません。

    私が挙げた製品は音や音楽の表現の部分で、ある程度似ている部分があります。
    それがこの記事を読まれた方に合うのであれば私のリストの機材を使う価値が
    あるでしょうし、合わないようであれば私のリストの機材を除外して検討すれ
    ばいいのではないかと思っています。

    このリストは音楽を聞きたいと思っていらっしゃる方に、一般的に見かける
    ベストバイよりは有益なものを提供したくて作ったものですので、
    そういうざっくりした指標でお使い下さい。

  3. 名前:Watson1911 投稿日:2017/06/24(土) 23:23:52 ID:74b3615cf 返信

    すぐに返信してくださってありがとうございます

    >Harbethは2種類しか聴いておらず、

    とのことですがもう一つはどの機種を聞いたんでしょうか?

    >私が挙げた製品は音や音楽の表現の部分で、ある程度似ている部分があります。
    それがこの記事を読まれた方に合うのであれば私のリストの機材を使う価値が
    あるでしょうし、合わないようであれば私のリストの機材を除外して検討すれ
    ばいいのではないかと思っています。

    小音量でも楽しめて、音源の色を消さず、機材の色を付け足さない。色付けのない色鮮やかな音というのが自分の求めている音なのではないかとなんとなく思っているのでこのリストは参考になります。

    • 名前:purepure 投稿日:2017/06/24(土) 23:32:15 ID:f218aebf8

      すみません、もう1つの機種は覚えていません。

      少し大きめの製品だったと記憶していますので、
      以下のどちらかではないかと思います。

      ・HL COMPACT7 ES-3
      ・Monitor 30.1

      そのお店では、P3ESRと比較するほどの良さは感じられませんでした。

      なお、Harbethはその日1回した聴いたことがなく、
      P3ESRはそんな条件下でも記憶に残る素晴らしい音だったと
      いうのが、私の記憶に残っているものです。

      過去記事がありますのでこちらもご覧頂ければと思います。

      HarbethのHL-P3ESRというスピーカーがとてもよかったです
      http://purepure.wp.xdomain.jp/archives/3706

    • 名前:purepure 投稿日:2017/06/25(日) 02:21:36 ID:962bee02a

      追記です。

      >小音量でも楽しめて、音源の色を消さず、機材の色を付け足さない。色付けのない色鮮やかな音というのが自分の求めている音なのではないか

      音の色が評価軸に入っていらっしゃる方には
      今回の私のリストはかなり有効だと思いますが、

      ・機材の色を付け足さない
      ・色付けのない

      この2つは私のリストとは軸の異なる内容になります。

      一般的に言われる音色と私の言う音色はかなり異なりますので、
      宜しければ私の言う音色「音の色」について一通り記事を読んで
      頂けると、イメージがよりしっかりしたものになるかもしれません。

      このブログにおける音色(音の色)とは?
      http://purepure.wp.xdomain.jp/archives/3613

      「音色」というオーディオ用語って難しいと思います
      http://purepure.wp.xdomain.jp/archives/3847

      「音の色」で検索
      http://purepure.wp.xdomain.jp/?s=%E9%9F%B3%E3%81%AE%E8%89%B2

      小音量でも楽しめるシステムにするには自分の感覚で機材を
      集める必要があるので、かなりハードルが高いです。
      表現の幅が広い機材を選んでいくといいと思います。

      こちらの記事がお役に立てるかと思います。
      http://purepure.wp.xdomain.jp/archives/3981

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