今までのお話は割と時間を掛けて考えてまとめたことが内容から伺えましたが、今回はリアルタイムに心が動く様が見れます。母親に漫画を見られてしまい、父親にも見られしまいそうというところから、見られてしまうところまでの心の葛藤が書かれています。
自分を傷つけた人には何も期待してはいけない、
ということがよくわかると思います。
ここの心の描写の上手さがもう、ほんと、ここまで来ると
うらやましいという領域をあっさりと通り越すと思うのですよ。
この回の凄まじさを理解できる方が、
一体どのくらいいるというのでしょうか。
「一人交換日記」7通目
https://comic.pixiv.net/viewer/stories/15177
永田カビ「一人交換日記」pixivコミック
https://comic.pixiv.net/works/2308
個別に要所を紹介します
全部貼り付けたくなるこの衝動を抑えるのが大変です。
自分の子供のことを一切心配していません。
自分の子供がどれだけ苦しかったのかについては全スルー。
心配するのは自分の世間体ばかり。
この母親だけが異常とおっしゃいますか?
いえいえ、何をおっしゃる。
これが世間で普通と言われている人の行動ですよ?
別に珍しくも何ともないです。
本当に珍しくも何ともないです。
この気持ちを理解できる人が、一体どれだけいるというのか。
この一言が貰えない。どれだけ頑張っても貰えないんです。
貰うのはいつも愚痴と小言。そして崩れていく体調。
このくらい危機感がズレるのは普通です。
頑張りすぎて身動きできなくなった私に「何をサボっているんだ」
発作で寝ることも動くこともできなくなった私に「明日には治るんだろ?」
別に親子関係だけじゃなく、仕事場などでもこんな状況は
ありふれているじゃないですか。
「狂ってる」以外の何物でもないですよ。
加害者側が被害者側の気持ちを理解することはできません。
自分が被害者側にならないかぎり不可能です。
人間とはそういうものです。
ここの描写とか凄すぎて私の方で補足すらできないです。
補足しないと伝わらないんでしょうけど私の力量では足りません。
身体の中にあるバケツに穴が開いている描写とか、
私も全く同じ経験を、同じ感覚を味わっているので、
もうただただ凄いとしか言うことができません。
漫画で描写されている見えない包丁も、ほんとね。
私にも数百本と刺さってますよ。
人の考えるイメージってどういう訳か似るのですね。
この作品の意義は計り知れない
我慢を強要する人には分からない、
周りの人に大人になれと言う人にも分からない、
自己肯定感の低い人を小馬鹿にする人にも分からない。
永田さんの作品は、同じ思いをした人にしか伝わらない。
そういう人が急増している今だからこそ評価されるという
悲しい作品ですが、自己肯定感の低い人の心情を
表現できた本がこれまで皆無だったところに、
いきなり100%を表現した作品が登場した意義は計り知れません。
研究者側から正しい視点での本が出てくることはないでしょう。
無理です。研究する時間が今まで何十年もあったのに、
誰も理解しようとしていないのですから、無理です。
今後、自己肯定感の低い人を救う本が出てくるとしたら、
それは永田さんの漫画から広がるコミュニティから出てくるでしょう。
永田さんの作品は日本のカウンセラー必見の作品と言えます。
尤も、この作品が諸外国で理解されるかどうかは分かりませんが。
そして、もう効果が出始めています
永田さん関連でまたいい記事を見かけましたので、
今週中には紹介したいと思います。
こちらの記事になります。
関連記事はこちらから
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永田さん自身には非がなく、
親が全面的に悪いってこと
ですか?